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モリコーネ 映画が恋した音楽家

先日モリコーネの映画を観てきました。


本人への貴重なインタビューと著名人たちのコメントを元に彼の音楽人生を追ってくドキュメンタリー映画で、

1月に公開してたのにやっと観れた。

すごく好きな作曲家なので、断片的に知ってるコトもあったけど、改めて知ったコトも沢山あったし、著名人達のコメントも素晴らしくて映画としてもとても良かった。

『荒野の用心棒』のSergio Leone(セルジオ・レオーネ)監督とは、まさかの小学校の同級生だったとのこと!!

しかも大人になってお仕事で一緒になってから気付いたとか!


そして。

何より驚いたのが、モリコーネのお父上がトランペット奏者として生計を立ててたこと。

またモリコーネ自身もトランペットを🎺吹いてたと!

しかも当初はモリコーネ自身はお医者さんになりたかったのに、お父様に音楽の道に進まさせられたみたいww

今となっては、そのお父様の判断に感謝ですねww

こんな素晴らしい名曲を産み出すような人。

もしもモリコーネが音楽の道に進まなかったらと思うと。。。


---------

私が最も好きな映画の1つであり、モリコーネの音楽の中でも1番好きと言える。

映画「The Untouchables」アンタッチャブルのラストシーン。

法廷でカポネに買収された陪審員を入れ替えて、最後の最後にカポネを有罪にし正義を勝ち取ったシーンにも流れるエンディング。(このシーンめちゃくちゃ好き)

静かな鼓動のような「トクトク」と刻むストリングスで、今まで共に戦って倒れていった仲間達に勝利を告げるように語りかけるような始まりから、一筋の光りが刺してくるような、憂いを帯びながらも心の底から溢れ出してるような喜びの音。

その光りこそトランペット🎺

ホントに、美しいとかそういうコトだけじゃない。

これほど「音」だけで景色や感情が見えたことはない。

このエンディングの音楽だけで映画のストーリーが見えてくる。


--------- 当時は今ほど映画音楽の地位は高くなく。

アカデミックな教育を受けた作曲家が、商業的な映画音楽を作曲することに師匠からも理解されず、モリコーネ本人も屈辱を感じていたとのこと。

でも最終的にご本人も仰ってる通り「映画音楽は交響曲もポップスもできないと務まらない」


本当にその通りだなって思う。

映画音楽という商業音楽を想像以上に革新的に芸術性を高めた一人でありながら、その一方で「自身のための作曲」として実験音楽のグループを作ってたりしてたみたいで驚きました。


でもその実験音楽が一般的には到底理解されない音楽や音色であっても、映画の中なら景色や感情を擬音として活かすことが出来たのも非常に納得できました。

トムとジェリーとかもそうだけど。

セリフもないし手法が少ない分、楽器だけで感情や状況を表現してて。

私はそういうのがとっても好きなので、DVD Box大人買いしましたww

やっぱり「音楽」って、そういうコトなんだと思う。

平均律があって、それを奏でる楽器を使ってるのでそれに伴う理論やアプローチも大切だけど。

この世界にある全てのものが「音」であり「音楽」なんだっと。

私がモリコーネを特別に大好きな理由はそういうトコなのかもしれないな!!

この世界に素晴らしい音楽を遺してくれて。

そして、あなたの音楽に出逢えたことに感謝してます♡


ありがとう、マエストロ

Ennio Morricone

(エンニオ・モリコーネ 1928年11月10日 - 2020年7月6日)

 
 
 

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